「そろそろ運動しないとな」
そう思ってジムに入会する人は多いものです。
最初はやる気もあって、
ランニングマシンに乗り、エアロバイクを漕ぐ。
でも数週間すると、こう感じ始める人も少なくありません。
「なんだか同じことの繰り返しだな」
体に良いことは分かっている。
それでも続かない。
これは意志の問題というより、
運動の種類の問題かもしれません。
人の体は、単調な動きよりも
- リズム
- 音楽
- 動きの変化
のある運動に自然と引きつけられるようにできています。
そんな中で最近、30代・40代の間で少しずつ注目されているのが
ダンスフィットネスです。
「ダンスはちょっとハードルが高い」
そう思う人ほど、実際に始めてみると
意外なほどハマることがあります。
なぜダンスは普通の有酸素運動より体に効くのか
ウォーキングやランニングは健康のための代表的な運動です。
ただ、身体の使い方という視点で見ると特徴があります。
それは
動きが直線的で単調になりやすいこと
です。
ランニングでは
- 同じフォーム
- 同じリズム
- 同じ方向の動き
が続きます。
一方ダンスでは
- 前後
- 左右
- 上下
- 体のひねり
といった立体的な動き(3Dの動き)が連続します。
例えば
- ステップで重心を移動する
- 腕を振る
- 体をひねる
- リズムに合わせてバウンスする
こうした動きによって
- 体幹
- 背中
- インナーマッスル
など、普段あまり使われない筋肉も自然と動きます。
その結果、
全身をバランスよく使う運動になります。
ダンスは「脳のフィットネス」でもある
ダンスの面白いところは、体だけの運動ではないことです。
音楽に合わせて体を動かすとき、人は同時に
- リズムを感じ
- 動きを覚え
- 次の動きを予測しています。
これは「デュアルタスク」と呼ばれる状態です。
つまり
体と脳を同時に使っている
ということです。
ダンスと脳の関係については研究も行われています。
ドイツのマクデブルク大学の研究では、高齢者を対象に
- ダンスプログラム
- 通常の運動トレーニング
を比較したところ、ダンスを行ったグループの方が
- バランス能力
- 認知機能
- 神経ネットワークの活性
においてより大きな改善が見られたという報告があります。
つまりダンスは
身体の運動でありながら、脳にも刺激を与える活動
と言えます。
大人がダンスにハマる理由
ダンスフィットネスを始めた人がよく言う言葉があります。
「運動している感覚があまりない」
実際にはしっかり体を動かしているのに、
終わったあとに残るのは
「楽しかった」
という感覚です。
その理由の一つが、音楽の力です。
音楽を聞くと、脳ではドーパミンという
快感ややる気に関わる神経伝達物質が分泌されることが知られています。
そこに運動が加わることで
- 気分が上がる
- ストレスが軽くなる
- 体が軽く感じる
といった変化を感じる人もいます。
ダンスは
体だけでなく感情も動かす運動
と言えるかもしれません。
では、どんなダンスから始めればいいの?
ここまで読んで、
「ダンス、ちょっと楽しそうかも」
と思った方もいるかもしれません。
でも同時に
「ダンスって色々あるけど何から始めればいいの?」
と感じる人も多いでしょう。
初心者の大人におすすめなのは
ダンスフィットネスです。
ダンスフィットネスは、音楽に合わせて体を動かすことを目的としたプログラムです。
多くの場合、ダンスインストラクターが
初心者でも踊りやすいように振付をアレンジしています。
レッスンの内容は先生によって少しずつ違いますが、例えば
- 体幹を鍛えるパートがあったり
- ステップを強化する時間があったり
- サビの部分だけ少し完成度を上げていくスタイルだったり
といった工夫がされています。
中には、好きな曲の一部を完コピに近い形で踊ってみるレッスンもあり、
「できた」という達成感を味わえることもあります。
もし
「とにかく音楽に乗って思いきり体を動かしたい」
というタイプなら、ズンバ(Zumba)も入りやすいダンスです。
ラテン音楽に合わせて踊るスタイルで、
- ノリの良い音楽
- シンプルなステップ
- エネルギッシュな動き
が特徴です。
初心者でも参加しやすく、
気づけばしっかり汗をかいていることも少なくありません。
最初は誰でもつまずく。でもそれで大丈夫
ダンスを始めるとき、多くの人が少し不安を感じます。
例えば
- リズムがうまく取れない
- 動きを覚えられない
- 周りと比べてしまう
といったことです。
でも、これはダンスを始めた人の多くが通る道です。
最初のうちは、頭では分かっていても体が思うように動かないことがあります。
これは体がまだ新しい動きに慣れていないだけです。
繰り返すうちに、少しずつ体がリズムや動きを覚えていきます。
また、ダンスフィットネスでは
完璧に踊ることより、体を動かして楽しむことが大切にされています。
もちろん続けていく中で
「もっと上手くなりたい」と思う人もいるかもしれません。
イベントやステージ、リーグなどを目指す人が出てくる可能性もあります。
ただ、最初の一歩はそこまで構える必要はありません。
まずは
音楽に合わせて体を動かす楽しさ
を感じることから始まります。
ダンスを続けると、体はどう変わる?
ダンスフィットネスを続けている人からよく聞く変化があります。
それは体重の数字よりも先に
体の使い方が変わるということです。
例えば
- 姿勢が良くなる
- 体幹が安定する
- 歩き方が軽くなる
といった変化です。
ダンスでは
- 体をひねる
- 重心を移動する
- 腕や脚を同時に動かす
といった動きが繰り返されます。
そのため
- 体幹
- 背中
- 股関節周りの筋肉
など、普段あまり意識されない筋肉も自然と使われます。
また
- カロリー消費
- 体幹トレーニング
- 柔軟性の向上
といった要素が同時に起こることもあります。
ただし、こうした変化の感じ方やスピードには個人差があります。
体力や生活習慣、運動頻度によっても違いが出てくるため、無理のないペースで続けることが大切です。
そして多くの人が感じるもう一つの変化が
気分の変化です。
音楽に合わせて体を動かすことで、
- 気持ちが軽くなる
- ストレスが抜ける
- 運動が楽しく感じる
といった感覚を持つ人もいます。
小さな一歩が、新しい運動習慣になる
ダンスを始めるために、特別なスキルは必要ありません。
まずは
- 音楽に合わせて体を揺らす
- 軽くステップを踏む
- リズムに乗る
それだけでも十分です。
ダンスは
「うまく踊ること」より
「体を動かす楽しさ」
を思い出させてくれる運動です。
もし最近、
- 運動不足を感じている
- 体を動かしたい
- でも単調な運動は続かない
そう感じているなら、
次の運動は踊ることかもしれません。
音楽が流れたとき、
少しだけ体を動かしてみる。
その小さな一歩が、
新しい運動習慣の始まりになるかもしれません。
