大人が始めるダンスを始めたいと思うきっかけ作りに必要なこと

近年、大人の習い事としてダンスへの興味関心が以前に比べ変化しつつあります。“ダンスを踊ってみたい”“健康を維持したい”などさまざまな動機で取り組んでいる方が多く見受けられます。ただし“ダンスに興味があるものの、一歩踏み出せない”と感じている方もいるようです。

そこで本記事では、ダンス未経験初心者100人に『ダンスを始めたいと思うきっかけ作りに必要なこと』のアンケートを実施しました。(2024年11月LinoPod調べ)

ダンスへの興味関心や希望サポートなど、さまざまな回答からダンスを始められるきっかけに必要なこととは‘何か’をダンスクラスを運営するという切り口から見てみましょう。

回答年齢層と年代別回答人数

アンケートの回答年齢は20~40代で、20代の回答率が一番少ない状況です。30代と40代は9割以上を占めているので、この年齢層がアンケート結果に色濃く反映されています。

ダンスの経験・興味関心度について①

ダンスの経験に関するアンケート結果は、全世代で『全く経験がない』『経験があるが初心者レベル』と回答した方が6割を超えています。

このようにダンス経験が少ない理由は、30代や40代は学校教育指導要綱でダンスが取り入れられる前の世代であることが関係しています。20代以下の世代は平成20年から中学校でダンスの授業が必修科目となったので、比較的ダンスを踊ることに馴染みがありますが、30代や40代は経験する機会が少なかったと言えます。ただし、今まで機会が少なかった、または経験がなかったからといって、ダンスに対する興味関心がないというわけではないようです。

実際に、ダンスへの興味関心度に関するアンケート結果は『興味があるが踏み出せない』『少し興味があるが不安が大きい』の回答が8割を超えています。近年はTVやSNSでダンスパフォーマンスを日常的に目にする機会が増えたことが「大人になって始めるダンス」の潜在ニーズに影響を与えていると考えらるでしょう。

ダンスの経験・興味関心度について②

過去に興味を持ったダンスのジャンルに関するアンケート結果は、1位がヒップホップダンス、2位がK-POPダンスでした。ヒップホップはダンスの定番ジャンルで、K-POPダンスは近年の流行で目にすることが多いでしょう。

続いて、3位であるバレエは上位2位とはジャンルが大幅に異なりますが、習い事として人気があり、子どもだけではなく大人のスクールも見かけます。

このアンケート結果は非常に興味深く、特に、上位3つのダンスジャンル(ヒップホップ、K-POPダンス、バレエダンス)はそれぞれに異なる背景や魅力を持ちながらも多くの人に知られ人気があることがわかります。

ダンスパフォーマンスを見て、真似して踊りたいと思ったことは?

ダンスへの興味関心をさらに知るため『ダンスパフォーマンスを見て、真似して踊りたいと思ったことはありますか?』といったアンケートも実施しました。『思ったことがある』『少し思ったことがある』が全結果を占めており『真似して踊りたくない』と思った人は一人もいませんでした。

このアンケートの結果から、踊りに対するポジティブな反応が非常に多いことがわかります。「思ったことがある」や「少し思ったことがある」という回答が全てを占め、「真似して踊りたくない」と思った人がいなかったことは、踊りそのものやその魅力が広く受け入れられているからとだと言えそうです。
具体的な要因としては、踊りの楽しさや魅力が視覚的に伝わったこと、あるいは見た人に親しみや憧れを持ってもらえるようなダンスの内容だったことが挙げられるかもしれません。

ダンスをためらう理由について

ここまでダンス経験者は少ないものの、興味のある方は多いことがわかりました。この章では『ダンスをためらう理由』についてのアンケートを実施しています。

結果は1位が『時間の確保が難しい』です。特に30~40代は仕事や家事、育児などに追われている場合が多いので、レッスンに時間を確保するのは難しいかもしれません。

2位は『ダンスに必要な体力や柔軟性が心配』です。TVやステージなどでプロのダンスパフォーマンスを見ると“強靭な体力と柔軟性が必要”と思うかもしれません。プロとまではいかずともダンスは全身運動なので、1曲踊り切るならある程度の体力と柔軟性は必要です。ダンスを踊れるようになりたいけれど、クラスについていけるかどうか?といった不安要素があることが伺えます。

3位は『費用面での負担がある』です。レッスンに通うなら入会金や月謝等が必要。費用面での負担にならない様な、柔軟な対応が求められ、結果として長くダンスを受け入れてもらえる、続けてもらえる、楽しんでもらえるということになるのかもしれません。

サポート・環境の希望について

サポートに関するアンケートの結果は、1位『無料体験レッスン』2位『初心者専用クラス』3位『少人数でのレッスン』でした。

この結果から“実際に継続してレッスンに通えるか”を慎重に判断しようとする意図が伺えます。

さらに“どのようなサポートがあるか”“レッスン内容が知りたい”など、事前に情報収集する手段としては、1位『SNS』2位『公式サイト』でした。

期待や動機について

最後はダンスへの期待や動機についてアンケートを実施しました。

『ダンスを始めることで得たいことは何ですか?』の結果は1位『体力や筋力の向上』2位『日常からのリフレッシュ』3位『ストレス解消』です。このことからダンス初心者にとっては、ダンススキルよりも健康やストレス解消、リフレッシュへの期待を寄せていることがわかります。

また『ダンスに対する期待や動機はどのくらいの期間で得たいと考えますか?』のアンケートでは、じっくり取り組みたいと考える方が多い結果でした。ダンスをはじめるなら長期スパンで楽しみたいと考える方が多いようです。

まとめ

本記事では、ダンス未経験初心者100人に『ダンスを始めたいと思うきっかけ作りに必要なこと』のアンケートを実施しました。

回答者の9割以上が30~40代で、未経験者や初心者が6割を超える結果となりました。これは、30~40代が学校でダンスが必修科目となる以前の世代であり、経験する機会が少なかったことが背景にあります。しかし、ダンスへの興味自体は高く、SNSやテレビでのダンスパフォーマンスの普及がその関心を後押ししていると考えられます。

興味を持つダンスジャンルとしては、ヒップホップダンスが1位、K-POPダンスが2位、バレエが3位となりました。ヒップホップは定番で親しみやすく、K-POPダンスは近年の流行が影響しているとみられます。バレエは異なる魅力を持ちながらも、習い事としての人気の高さが反映されています。また、「ダンスパフォーマンスを見て真似したいと思ったことがある」と答えた人が全体の100%で、踊りそのものへのポジティブな感情が伺えます。

一方で、ダンスを始めるハードルとして「時間の確保が難しい」「体力や柔軟性に不安がある」「費用面の負担が気になる」といった回答が上位を占めました。これらを解決するためのサポートとして、「無料体験レッスン」「初心者専用クラス」「少人数レッスン」が求められており、具体的な支援があれば挑戦しやすくなることがわかります。

ダンスを始める動機としては、「体力や筋力の向上」「日常からのリフレッシュ」「ストレス解消」といった健康や精神的な充実を目的とする回答が目立ち、長期的に取り組みたいと考える人が多い傾向が見られました。総じて、初心者が安心して挑戦できる環境やサポート体制を整えることが、大人がダンスを始めるきっかけ作りに重要であると考えられます。

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