ヒップホップダンスで楽しく健康促進!?教育・地域・フィットネスとしての広がり

ヒップホップダンスといえば、プロのダンサーによる洗練されたパフォーマンスをイメージする方が多いのではないでしょうか?

実はヒップホップダンスはリズムに合わせて自由に踊れるので、比較的取り組みやすく、健康促進としてあらゆる場面で取り入れられています。

そこで、本記事ではヒップホップダンスと健康促進についてご紹介します。機関別活用例を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

ヒップホップダンスとは

ヒップホップダンスとは、HIPHOPのリズミカルな音楽に合わせて踊るダンスのことです。アップ・ダウンのリズムが基本で、ステップや手の動きを加えることで成り立ちます。

また、ステップはいくつかの種類がありますが、特別なルールはないので、自由に楽しく踊れる点が特徴です。

教育現場におけるヒップホップダンス

自由に踊れるヒップホップダンスですが、楽しく健康促進を目指せることから教育現場で取り入れられています。小学校や中学校までは健康を意識した傾向が見られますが、高等学校や大学では健康促進と併せ、より専門的な活動として取り組まれている点が特徴です。

小学校から大学までのヒップホップダンスとの関わりを、段階別に活動内容をご紹介します。

小学校での導入例

小学校では体育授業の一環として、表現ダンスやリズムダンスを習います。

ヒップホップダンスをしっかり踊るというよりは、音楽に合わせて体を動かす楽しさに重視しているようです。また、ダンスを通して友だちとのコミュニケーションを図るきっかけにもなります。

では、小学校ではヒップホップダンスを踊れないのかというと、そうではありません。クロスステップやランニングマン、ポップコーンといった基本的なステップであれば、振付に取り入れることはできるでしょう。ただし、学年に応じて難易度調整の工夫が必要です。

また、練習の成果を運動会や発表会で披露することで、目標を持って取り組めるでしょう。

中学校~高等学校での活用

まず中学校でのダンスの活用は1・2年生が必修科目で、3年生は選択科目です。ダンスの種類は創作ダンスやフォークダンス、現代的なリズムのダンスがあり、ヒップホップダンスは現代的なリズムのダンスに含まれます。

学年別目的例を挙げると1、2年生は『さまざまなリズムと動きに合わせて全身で踊る』で、3年生は『リズムに同調するだけでなく、素早い動きや、動きをストップさせてリズムに変化をつける』『あるイメージを表現し、まとまりのある踊りをする』などです。

続いて高等学校は選択履修となり、授業では自ら選曲したり振付を考えたりする活動があります。そのため、生徒は中学校で習った内容を復習しつつ、オリジナルな工夫を取り入れることが求められるでしょう。

大学での専門的な学び

大学でヒップホップダンスを取り組むには『ダンスの授業を履修する』『サークルに参加する』のどちらかです。

学校によって異なりますが、授業ではダンスに関する基礎的な理論や専門知識を学び、選択科目としてヒップホップダンスの実践が含まれるケースがあります。また、体育大学の場合は、ダンサーや振付師といったプロ養成のための授業を行うので、高等学校までの授業とは異なり、専門的な知識を学べます。

次にサークルとは同じ趣味を持つ生徒たちが集まる団体のことで『ヒップホップダンス部』『ストリートダンス部』などに入部すれば、ヒップホップダンスを中心に踊れます。ただし、趣味範囲で活動しているサークルから、本格的に活動しているサークルまで活動内容はさまざま。

健康促進プログラムにおけるヒップホップダンス

ヒップホップダンスは小学校から大学まで、長きにわたり取り組まれていることがわかりましたが、教育機関以外でも健康プログラムにおけるヒップホップダンスは導入されているのでしょうか。

この章では、教育機関以外で健康促進としてヒップホップダンスを取り組んでいる機関をご紹介します。

地域の取り組み

健康促進プログラムにおけるヒップホップダンスは、教育機関だけではなく地域でも取り組まれています。たとえば、障がいのある方が楽しく踊れるイベントや、親子向けのダンスイベントなどさまざま。

そのなかでも目にする機会が多いのは、シニア層が介護予防や健康維持のために取り組むダンスイベントです。地域交流センターの会議室や商業施設のイベントホールなど、あらゆる場所で開催しています。

イベント内容は、簡単な振付のヒップホップダンスを踊ります。振付を真似しながら、音楽に合わせてリズムをとるので、体だけではなく脳の活性化も期待。ダンス未経験者も気軽で自由にヒップホップダンスを楽しめるので、シニア層に人気があります。

フィットネススタジオ

教育機関やイベント以外でヒップホップダンスをする方法の一つに習い事があり、ヒップホップダンスをレッスンしているフィットネススタジオか個人スクールで取り組めます。

レベル別にクラスが分かれているので自身に合ったレッスンが受けられ、経験豊富なインストラクターがアドバイスしてくれるので、上達しやすいでしょう。発表会のあるフィットネススタジオなら、日頃の練習の成果を披露できる場があるかもしれません。

さらに、習い事はレッスンの曜日時間が決められているケースが多く、定期的に通えるので健康維持や運動不足解消につながるでしょう。

まとめ

本記事では、ヒップホップダンスと健康促進についてご紹介しました。ヒップホップは楽しく自由に踊れるという点から、教育機関や健康促進プログラムとして取り入れられています。

また、機関や年齢、経験値などによって活動内容は少しずつ異なるため、体力向上や脂肪燃焼、介護予防などを目標とする幅広い層が取り組めます。

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