大人からでも遅くない。振付が覚えられなくても、憧れのK-POPダンスを諦めない方法。

大人ダンス初心者が“振付ストレス”を乗り越える方法

YouTubeやTikTokで流れてくるK-POPや流行りの楽曲。「かっこいい、私も踊ってみたい!」と思って見様見真似で体を動かしてみたものの、手と足がバラバラになり、数秒で諦めてしまった——そんな経験はありませんか?

特に大人のダンス初心者にとって大きなハードルになるのが、「振付が覚えられない(メモリーの壁)」と「完コピ(完全再現)へのプレッシャー」です。

しかし、ダンスの本質は「振りを間違えずに再現すること」ではありません。音楽に身を委ね、体を動かし、心身を解放することにあります。ここでは、振付への苦手意識を克服し、楽しくフィットネス効果を得るための「大人のダンスの始め方」を解説します。


1. なぜ大人は「振付」でつまずくのか?科学的視点から考える

「昔はもっと覚えが良かったのに…」と感じる方も多いでしょう。しかし、ダンスの振付を覚える行為は、実は高度なデュアルタスク(複数課題処理)です。

視覚と身体感覚の変換プロセス

  • 目で動きを確認する
  • 頭で理解する
  • 自分の身体で再現する

この“視覚情報を運動出力へ変換する回路”は、日常生活であまり使わないとスムーズに機能しにくくなります。いきなり複雑なK-POPのサビに挑戦するのは、準備運動なしでフルマラソンに出るようなものです。

解決策:振付より「リズム」から始める

  • アップとダウン(膝を使ってビートを刻む)
  • アイソレーション(首・胸・腰など体の一部を動かす)

こうした基礎動作を音楽に合わせて行うだけで、立派な有酸素運動になります。同時に、脳の運動回路も活性化され、「動ける感覚」が少しずつ戻ってきます。


2. 完璧を目指さない。「ダンスフィットネス」という選択肢

近年人気なのが、原曲の雰囲気を楽しみつつ、動きを簡略化したダンスフィットネスです。

なぜ“完コピ”は続かないのか

完璧な再現を目指すと、振付を思い出すたびに動きが止まります。心拍数が下がり、脂肪燃焼効率も落ち、何より「できない自分」に意識が向いてしまいます。

一方、シンプルにアレンジされた動きなら、止まらず踊り続けられます。音楽のBPMに乗って20分以上動けば、ランニングやエアロビクスと同等レベルのカロリー消費も期待できます。

メンタルへの好影響

  • ストレス軽減
  • 気分の向上
  • 継続意欲の向上

「間違えた」というストレスよりも、「なんとなく乗れている」という感覚のほうが、脳内ではポジティブな神経伝達物質の分泌を促します。これはメンタルヘルス改善にも寄与します。


3. 大人ダンス初心者が挫折しないための環境づくり

比較しない環境を選ぶ

  • 鏡に映る自分が気になりすぎる
  • 上手な人と比べてしまう
  • グループレッスンのテンポについていけない

初心者の場合は、少人数制や初心者向けクラス、フィットネス目的のプログラムなど、目的が明確な環境を選ぶことが重要です。

「汗をかく」目的に切り替える

  • 20分以上動き続ける
  • 心拍数を上げる
  • 音楽を楽しむ

振付の完成度よりも身体感覚を優先することで、ダンスは評価の場ではなくリフレッシュの時間になります。


4. 今日から始める「大人のダンス部」ステップ

STEP1:ジャンルを絞りすぎない

K-POP、ヒップホップ、J-POPなど、「好きな曲」でOK。難易度よりも好奇心を優先しましょう。

STEP2:まずは1曲のサビだけ

フル尺を目指さず、1分以内のパートから始めることで成功体験を積みやすくなります。

STEP3:動画を“完コピ教材”にしない

動画はあくまで参考資料。「同じ動きができなくても、同じビートに乗れれば合格」という視点を持ちましょう。


ダンスは“脳と体の同時トレーニング”

「振付が覚えられない」は能力の問題ではありません。それは、これまで使ってこなかった回路を再起動している証拠です。

ダンスは、有酸素運動・脳トレ・ストレス解消・自己表現を同時に叶える効率的なアクティビティです。

完璧を目指す必要はありません。まずは好きな音楽に合わせて体を揺らすことから始めてみましょう。

あなたの中に眠っている「動ける感覚」は、必ず戻ってきます。

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