クラスが埋まるのはうれしい。でも、人気クラスだからこその難しさもある
クラスが満席になるのは、インストラクターにとってやはりうれしいことです。
生徒が増え、継続して来てくれる人がいて、「このクラスに通いたい」と思ってもらえている実感がある。
それは、日々の積み重ねが届いている証拠でもあります。
ただその一方で、人気クラスになってくると、最初の頃には見えなかった難しさも出てきます。
そのひとつが、「初心者限定」として募集していても、実際にはかなり幅のある人たちが集まることです。
人数が増えるほど、その差は見えやすくなります。
そしてこのズレは、インストラクターの教え方の問題というより、人気クラスだからこそ起こりやすい自然な現象とも言えます。
「初心者限定」でも、実際はかなり幅がある
初心者クラスに来る人は、同じ“初心者”でも状態がかなり違います。
本当にダンスが初めての人。
昔少しだけ経験があるけれど、長く離れていた人。
別ジャンルの経験があって、身体の使い方には慣れている人。
リズムに苦手意識がある人。
逆に、振付は苦手でも雰囲気にはすぐ入れる人。
募集の言葉としては同じ「初心者」でも、実際のクラスでは理解のスピードも、安心できるペースも、求めているものもかなり違います。
そのため、インストラクターが「初心者向けに丁寧にやっているつもり」でも、ある人にはちょうどよく、別の人には少し物足りない、あるいは難しい、ということが起きやすくなります。
人気クラスほど、「ちょうどよさ」をつくるのが難しい
少人数なら、一人ひとりの様子を見ながら微調整しやすいものです。
でも人気クラスになり、参加者が増えてくると、その“ちょうどよさ”を全員に届けるのは簡単ではありません。
本当に初めての人に合わせて進めると、経験者には少しゆっくりに感じられる。
一方で、流れを止めすぎずに進めると、今度はついていけない人が出てくる。
インストラクターとしてはどちらの気持ちもわかるだけに、難しさが増します。
しかも、初心者クラスに来る人は、単にレベルが違うだけではありません。
緊張しながら来る人もいれば、すぐに動いてみたい人もいる。
まずは安心したい人もいれば、少しでも達成感を持って帰りたい人もいる。
その違いまで含めると、「初心者向け」というひとつの言葉では収まりきらない場面が増えてきます。
初心者は、そのクラスに何を求めて来ているのか
ここで改めて考えたいのは、初心者がクラスに来ることで何を得たいのか、ということです。
まずは安心して参加したい人もいます。
リズムに慣れるところから始めたい人もいます。
体を動かして気分転換したい人もいます。
ダンスらしい振付に少しずつ挑戦したい人もいます。
つまり、初心者クラスに来る理由はひとつではありません。
そして、この違いがはっきりしていないままクラスを運営すると、どうしても「なんとなくズレる人」が出やすくなります。それが、’今’は人気クラスでも、ゆくゆくは生徒さんが離脱していく原因にもなります。
反対に言えば、初心者の中にどんなニーズがあるのかが見えてくると、クラスの設計にも新しい考え方が生まれやすくなります。
初心者クラスは、もう少し細かく見てもいいのかもしれない
人気クラスになってきたときこそ、初心者クラスのつくり方を少し細かく考えてみる余地があります。
たとえば、
本当に初めての方向けなのか。
リズムに慣れたい方向けなのか。
まずは楽しく動くことを優先したい方向けなのか。
少し振付にも挑戦したい方向けなのか。
そんなふうに、「初心者」という大きなくくりを少しだけ分けて考えるだけでも、クラスの目的はかなり明確になります。
何を一番大切にするクラスなのかが見えやすくなり、参加する側も「自分に合うかどうか」を判断しやすくなります。
クラス設計が整理されると、初心者にもインストラクターにもプラスがある
こうした視点は、初心者のためだけではありません。
インストラクターにとっても大きな意味があります。
参加する側は、自分の状態や目的に合ったクラスを選びやすくなります。
「ついていけるかな」という不安が減り、継続しやすさにもつながります。
一方でインストラクター側も、どこにレベルを合わせるか、どんな体験を届けるクラスなのかを整理しやすくなります。
結果として、
無理に全員をひとつの枠に収めようとしなくてよくなる。
クラスの進め方が見えやすくなる。
参加者の満足度も上がりやすくなる。
そんなふうに、初心者にもインストラクターにも、より心地よい状態が生まれやすくなります。
人気クラスだからこそ、この視点は一度持ってみる価値があるのかもしれません。
人気クラスだからこそ、「初心者」をひとくくりにしない視点を
クラスが満席になるのは、インストラクターにとってうれしいことです。
ただその一方で、「初心者限定」としていても、実際にはかなり幅のある人たちが集まるという難しさも見えてきます。
これは、うまくできていないから起きることではなく、人気クラスだからこそ起こりやすい自然な悩みです。
だからこそ、「初心者」という言葉をひとつのまとまりとして見るのではなく、
初心者が何を求めて来るのか、
そのクラスでどんな体験をしてほしいのか、
をもう少し細かく考えてみることが、次のヒントになるかもしれません。
そうすることで、初心者にもインストラクターにも、より無理がなく、続きやすい形が見えてきます。
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