「また来たい!」を引き出すレッスン設計とは?インストラクターの信頼を高める“技術指導と気配り”のバランス術

ダンスやフィットネスのインストラクターとして、参加者に「また来たい」と思ってもらえるクラス創りは継続率の向上や口コミ効果にも直結する大切なテーマです。
雰囲気づくりや気配りが大切なのはもちろんですが、それだけでは長期的な定着にはつながりにくいケースもあります。

実は、「また来たい」と感じてもらえるレッスンには、確かな“技術指導”が不可欠です。
参加者自身が「上達している」「変化を感じている」と実感できることこそが、モチベーションの持続と信頼関係の構築につながります。

ある日、生徒さんがふいにこう言いました。
「最初は、ただ楽しいだけだったんです。でも最近、ちゃんと自分が上達してるって感じられるようになって…それがすごく嬉しくて。」

本記事では、現場で活躍するインストラクターのリアルな声を交えながら、“リピートされるクラス設計のコツ”を具体的にご紹介します。

「楽しい」だけじゃリピートされない?上達実感がカギ

インストラクターとしては、「レッスンが楽しい」「先生が優しい」などのポジティブな声をいただけると嬉しいもの。
しかし、参加者がクラスに通い続けるかどうかは、それだけでは決まりません。
実際には、「自分が上手くなっているかどうか」という“成長実感”がリピートの大きな動機となることが多いのです。

インストラクターリアルボイス
私自身、お客様が「あ、ここができるようになった!」と目を輝かせている姿を見るたびに、この上達の実感が、居心地の良さと同じくらい、それ以上に、お客様の継続に繋がるんだと確信していました。
お客様は、「もっとできるようになりたい」「新しい自分に出会いたい」という期待を持ってレッスンに来てくださいます。この期待に応えるには、やはりインストラクターの確かな技術指導が欠かせないとも感じています。

参加者のなかには、「みんなで踊るのが楽しかったけれど、最近ステップが自己流になってきてしまって…」と感じる方もいます。
そういったとき、「もっとしっかり教えてほしい」と思ってもらえるかどうかが、信頼を得るチャンスでもあります。

成長を実感できるレッスン設計のポイント

キーワード
指導力 / 初心者対応 / ステップアップ

  • ステップを段階的に分解する
  • 表現を変えて再説明する
  • 成功体験を積ませる工夫

インストラクターリアルボイス
私自身も、特に初心者クラスでは、「できないのは当たり前」という空気作りから始めました。…
「今の重心移動、すごく良かった!」と具体的に褒めたりすることで、安心してチャレンジできる環境を心がけています。

フィードバックが信頼を育てる

キーワード
インストラクターの声かけ / 指導の信頼性

  • 一人ひとりを観察し、具体的なフィードバックを
  • ポジティブな視点で改善点を伝える
  • 名前を呼んでの声かけが安心感を生む

インストラクターリアルボイス
「〇〇さん、今の首の動き、すごく良くなりましたね!」と声をかけることで、見てもらえていると感じてもらえる。…
改善点も「もっと良くなる」という未来の可能性として伝えるよう心がけています。

技術と雰囲気のバランスをとるには

キーワード
レッスンの雰囲気 / 継続率アップ

  • レッスン導入・クールダウンで空気を和らげる
  • 技術指導の時間は引き締める
  • メリハリのある構成で「楽しい×学び」を両立

インストラクターリアルボイス
フランクな会話と、真剣な技術指導のメリハリが信頼につながる。…
「この先生なら、楽しいだけじゃなく、ちゃんと上達させてくれる」と思ってもらえるよう意識しています。

まとめ:技術を伝えることは、参加者の未来を後押しすること

キーワード
レッスン継続 / 参加者の変化 / 信頼されるインストラクター

楽しい雰囲気だけでなく、参加者自身が「できた」「変われた」と実感できることが、次の来室へとつながります。
インストラクターの指導力と気配りが交差する場所に、リピートされるレッスンのヒントがあります。
「教えること」は、「楽しさ」と同時に「未来の可能性」も伝えること。
そうした姿勢でレッスンを設計することが、参加者の心に届き、長く愛される指導へとつながっていくのです。

インストラクターリアルボイス
年齢に関係なく、「今が人生で一番若い日」。
お客様が新しい自分に出会う、その背中をそっと押すのがインストラクターの役目だと思っています。…
成長の手ごたえを感じられるクラスが、人生をより豊かにするきっかけになると信じています。

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